ご挨拶
この度、第11回日本HHT研究会(HHT Japan 2025)を熊本にて開催させていただくことになり、大変光栄に存じます。
HHTは、鼻出血、消化管出血、脳出血、脳梗塞、低酸素血症、貧血など、多彩な症状を呈する全身性疾患であり、その診療には耳鼻咽喉科、消化器内科、脳神経外科、呼吸器内科、循環器科、放射線科、臨床遺伝学など、様々な診療科の連携が不可欠です。幸いにも、指定難病として公的医療費助成の対象となり、遺伝子診断の保険収載とされましたが、依然として各診療科における認知度の向上や診療体制の整備、診療科間の連携強化が求められています。
第11回日本HHT研究会では、全国から様々な診療科の専門家をお招きし、HHTの診療に関する最新の知見や課題について討議し、診療の質の向上に向けた具体的な方策を共有する場としたいと考えております。特別講演では、著名な専門家をお招きし、最新の研究成果や臨床経験に基づく貴重なお話を伺う予定です。
HHT診療に関する知見を深め、未来を共に考える有意義な時間を共有していただけるよう、鋭意努力を進めてまいります。地方での開催となりますが、ぜひ足を運んでいただき、火の国・熊本で熱い議論を深めていただきたいと思います。
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
第11回日本HHT研究会
会長 清末 一路
熊本大学大学院 生命科学研究部 画像診断解析学講座